メドベージェフ大統領は29日、ポーランドなどと隣接するロシアの飛び地、カリーニングラード州を訪れ、ミサイルなどを警戒する新たなレーダー施設を視察したうえで、稼動を命じました。このレーダー施設は、ヨーロッパの方向を監視の対象としており、およそ6000キロ先まで多数のミサイルなどを同時に補足できるということで、稼働させたのはアメリカがヨーロッパで進めるミサイル防衛計画への対抗措置です。ロシアは、アメリカに対してミサイル防衛計画がロシアを対象としたものではないことを両国間の条約などに明記することを求めています。それが受け入れられない場合は、さらにカリーニングラード州に新たなミサイルを配備することや、ことし批准したばかりの米ロ核軍縮条約から脱退する可能性も示唆しており、メドベージェフ大統領は、この日も「われわれの主張に耳を貸さないのであればさらなる対抗措置を取る」と述べました。メドベージェフ大統領のこうしたアメリカへの強硬姿勢の背景には、来月4日に控えているロシア議会下院の選挙に向けて支持を高めるねらいもあるとみられます。