トルコのブルサにあるトルコ・イスラム美術館は、14世紀に作られた非常に珍しい大型のイスラム教の聖典「コーラン」を公開しました。これは、オスマン帝国の成立と発展の重要な節目となったブルサ征服から700年を記念する展示の一環です。
専門家によりますと、このコーランは1380年に黒いインクで厚手のクリーム色の紙に書かれたものです。大きさはおよそ57.5センチ×82センチで、厚さは約18センチ、重さはおよそ30キロあります。冒頭のページには金を使った細かな装飾が施されており、高い芸術的価値を持っています。
歴史資料によりますと、14世紀末にエジプトとシリアを統治していたマムルーク朝のスルタン、バルクークは、1396年にこのコーランをオスマン帝国のスルタン、バヤズィト1世に贈りました。バルクークは、このコーランをバヤズィト1世の父であるスルタン・ムラト1世の墓で朗読してほしいとの願いを込めて贈ったとされています。研究者たちは、この贈り物が、十字軍の同盟による圧力が高まる中で、イスラム世界の指導者たちの結束と連携を強める意味を持っていたとみています。