
アフガニスタンに駐留する国際部隊による攻撃を受けて、パキスタン軍の兵士24人が死亡した事件で、パキスタンでは27日、各地で抗議集会が開かれ、アメリカ軍を中心とする国際部隊への反発が強まっています。
この事件は、パキスタン北西部で26日、アフガニスタンに駐留する国際部隊のヘリコプターが国境を越えて軍の検問所を攻撃し、パキスタン軍の兵士24人が死亡したもので、パキスタン政府は、国際部隊向けの物資の輸送を停止するなど報復措置を発表しています。パキスタン最大の都市・カラチでは、27日、およそ1200人がアメリカ総領事館の前で抗議集会を開き、ことし5月のアメリカ軍によるオサマ・ビンラディン容疑者の殺害に続いて、アメリカが再びパキスタンの主権を侵害したとして強く抗議しました。また、首都・イスラマバードでも、数百人が「アメリカは出て行け」、「パキスタンの主権を無視するな」などと訴えました。パキスタン外務省は、27日、アフガニスタン政府に対しても抗議し、国際部隊がアフガニスタンを拠点にパキスタンを攻撃しないよう必要な措置を求めたと発表しました。さらに、来週、ドイツで開かれるアフガニスタンを巡る外相級の国際会議にカル外相が予定どおり出席するか再検討していることを明らかにするなど、パキスタン側は、反発を強めています。NATO北大西洋条約機構のラスムセン事務総長は、27日、声明を発表し、パキスタンのギラニ首相に書簡を送り、死亡した兵士に哀悼の意を表したうえで、「意図しない悲劇的な事故だ」として事実関係について徹底した調査を行う考えを示しました。