18日、JICA国際協力機構ベトナム事務所とベトナム財務省は、「グリーン成長と気候変動への強靭性」のためのGXグリーントランスフォーメーション・プログラムローンをテーマにしたハイレベル・フォーラムを開きました。規模は500億円で、ベトナムのNDC=温室効果ガスの排出削減目標の達成や、防災・気候変動適応を後押しする狙いです。
記念写真(写真:JICAベトナム事務所) |
今回の協力は、政策づくりを支えるだけでなく、準備期間の短縮や迅速な資金執行を通じて転換を加速させる「新世代ODA政府開発援助」と位置づけられます。さらに、日本の先端技術、AI人工知能や衛星観測データなどを生かした具体的な案件提案を、官民連携で組み立てていく点も特徴とされています。
在ベトナム・日本の伊藤直樹大使(写真:JICAベトナム事務所) |
席上、在ベトナム・日本の伊藤直樹大使は次のように語りました。
(テープ)
「総額500億円に上るグリーン成長及び気候に対する強靭性のためのGXプログラムローンは、ベトナムのNDC達成に向けたグリーン成長の取組、昨今の気候変動に伴う災害・防災対応を強力に後押しをする日本政府によるコミットメントであります。何よりも、今回のODAの供与というものは、まさに新しい時代のODA、それに向けた日越両政府による画期的な取組となります」
ベトナム財務省のチャン・クオック・フオン副大臣(写真:JICAベトナム事務所) |
一方、ベトナム財務省のチャン・クオック・フオン副大臣は次のように述べました。
(テープ)
「ベトナムは気候変動の影響を深刻に受ける国の一つです。特に近年、台風や洪水の規模・強度が増し、経済社会に大きな被害をもたらし、人々の暮らしに直接影響しています。専門家の評価では、2030年までに排出削減を進めるための資金需要は約687億5000万米ドルにのぼり、海外パートナー、とりわけ日本に対し、資金・技術・人材の面で協力と支援をお願いしたいとしています」
JICAベトナム事務所の小林洋輔所長(写真:JICAベトナム事務所) |
さらに、JICAベトナム事務所の小林洋輔所長は、GXと防災を国家の最優先課題と位置づけ、これまでの協力実績を踏まえつつ、今回は政策支援に加えて先端技術の提案を組み合わせる点が特徴だと紹介しました。フォーラムには複数の日本企業も参加し、脱炭素や防災分野の技術・提案が共有されました。