アメリカ航空宇宙局(NASA)は3月20日、フロリダ州のケネディ宇宙センターで、大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」を発射台へ再び移動させました。これは、半世紀以上ぶりとなる有人の月周回飛行に向けた準備の一環です。SLSは、人類を再び月へ送り出すことを目指すアルテミス計画の中核を担う超大型ロケットです。
高さ98メートルのロケットは、組み立て施設から発射台39Bまでおよそ6キロを移動しました。この移動には、1960年代のアポロ計画でも使われた専用の運搬車が用いられました。
順調に進めば、SLSは早ければ4月1日にも打ち上げられる見通しです。およそ10日間のアルテミスIIでは、アメリカ人3人とカナダ人1人の計4人の乗組員が宇宙船オリオンで月の周りを飛行し、着陸せずに地球へ帰還する予定です。
この飛行は、2028年に人類を再び月面へ送り出す計画に向けた重要な段階とされています。人類が最後に月面に降り立ったのは、1972年のアポロ17号でした。