フート省の民謡ハットソアンを歌う村、フン王を偲ぶ祭りへ準備
19/04/2026 08:00
[VOVWORLD] - 毎年旧暦3月になると、ベトナム北部フート省ではフン王をまつる神社の祭りの準備で急ぎます。

13-19.4-van_hoa-anh_1.jpg フート省の古い村(写真:Thế Hùng/VOV5) これは、ベトナム建国の祖とされるフン王を偲ぶための国家的な伝統行事で、毎年旧暦3月10日に、フン王をまつる神社が置かれたフート省を始め、全国の多くの地方で開かれるものです。これは祖先への感謝と民族のルーツを再確認する重要な機会とされています。 この時期になると、フート省の各地方で太鼓の音とともに「ハット・ソアン」と呼ばれる伝統歌唱が響き渡ります。ハット・ソアンはフート省に古くから伝わる伝統歌唱で、もともとはフン王を祀る儀礼の中で歌われてきたものです。現在ではユネスコの無形文化遺産にも登録されており、ベトナムの代表的な伝統民謡のひとつとなっています。 フン王を偲ぶ祭りを前に、古くから伝われてきた民謡ソアンを歌う村々では、一年で最も大きな祭りに向けた練習と準備が活発に行われています。そこでは、文化遺産が単に披露されるだけでなく、大切に守られ、次の世代へと受け継がれています。 (現場の音) 民謡「ハット・ソアン」は単なる芸能ではなく、フン王をまつる信仰と深く結びついた儀礼でもあります。素朴で落ち着いた旋律は、村の集会所や祠で歌われ、豊作や平穏な暮らしへの願いが込められています。民謡「ハット・ソアン」の歴史について、人民芸術家であり、アンタイ村のハットスアン・クラブの担当者でもあるグエン・ティ・リック氏は次のように語りました。 (テープ) 「フート省の民謡「ハットソアン」はフン王の時代に始まったとされています。戦いに勝利した王が春の巡行の途中で、このアンタイ村に立ち寄った際、王妃が出産に苦しんでいました。そこで、歌と舞に優れた女性が呼ばれ、その歌声によって王妃は無事に出産したと伝えられています。この出来事をきっかけに、フン王は国民にハットソアンの歌と舞を広めるよう命じたとされています。」 (現場の音) 今のところ、ベト・チー市アンタイ村では、祭りを前にした練習が活発に行われています。芸人たちと若者たちが一体となり、旋律や所作を丁寧に磨き、観光客や参拝者に向けた公演の準備を進めています。 アンタイ村の住民の一人チャン・フイ・ナム氏は次のように話しました。 (テープ) 「フン王の神社の祭りでは多くの催しが予定されており、その中で、民謡「ハット・ソアン」の公演は重要な催しのひとつです。私たちは国内外の観光客に披露するため、日々練習を重ねています。」 アンタイだけでなく、民謡「ハットスアン」を歌う他の村でも、同様に準備が進められています。フー・ドゥック村の住民の一人グエン・スアン・ホイ氏は次のように語りました。 (テープ) 「村ではすべての伝統的な民謡「ハットスアン」の曲を復習するための計画を立てています。フン王を偲ぶ祭りに公演を行います。」 (現場の音) 現在、民謡「ハット・ソアン」は儀礼だけでなく、文化観光の魅力的なコンテンツにもなっています。フート省を訪れる人々は、フン王に参拝するだけでなく、伝統的な空間で本来の形の民謡ハットソアンを体験することができます。 13-19.4-van_hoa-anh_3.jpg 観光客が芸人と共に民謡ハットスアンを体験する(写真:Thế Hùng/VOV5) ハノイから訪れた観光客のホン・ミンさんは、フンロという集会所で初めて生の民謡ハットソアンを鑑賞した感想をこう語りました。 (テープ) 「これまでテレビやインターネットで見たことはありましたが、実際に目の前で見るのは初めてで、とても印象的でした。地元の方々が受け継いできた文化を直接感じることができ、とても貴重な体験でした。」 (現場の音) フン王神社の祭りは、祖先への感謝を表すだけでなく、伝統文化の価値を再確認する機会でもあります。その中で、ハット・ソアンは今もなお受け継がれ、過去と現在をつなぎながら、ベトナムの伝統的文化を今に伝えています。
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