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ハムロン通り5D番地遺跡・ベトナム初の共産党支部誕生の地
15/04/2026 08:00
[VOVWORLD] - ハノイの小さな通りにひっそりと佇むハムロン通り5D番地にある建物は、一見すると目立たない存在です。
ハムロン通り5D番地遺跡・ベトナム初の共産党支部誕生の地
13-19.4-kham_pha-anh_3.jpg (写真:Kim Liễu/VOV5) しかし、この場所には特別な歴史が刻まれています。ここは、ベトナム初の共産党支部が誕生した歴史遺跡です。 (現場の音) この建物は、5A・5B・5C・5Dの5軒の家が並ぶ一階建てのレンガ造り住宅の一つです。フランス風の建築様式で、黄色い壁と赤い瓦屋根、自然光を取り入れる窓が特徴です。室内には居住スペース、小さな中庭、簡素な台所があります。 1928年末、ベトナム青年革命同志会の北部支部はこの家を借り、チャン・ヴァン・クン氏と妻グエン・ティ・リエン氏が住み込み、貧しい役人の家庭を装って秘密活動の拠点としました。ハムロン通り5D番地遺跡の案内員は次のように説明しています。 (テープ)  「この家は隣に細い路地があり、当時は人通りが少なく、万一の場合には裏口から迅速に外へ避難できる利点がありました」 1929年3月末のある夜、先進的な青年たちがここで秘密会議を開き、ベトナム初の共産党支部を設立しました。これは歴史的に大きな意義を持ち、1930年2月3日のベトナム共産党創設へとつながる重要な出発点となりました。 室内は質素で、当時の革命家の生活をよく表しています。最も価値のある家具は長椅子と二重底の箱で、この箱は資料を隠すために使われていました。夜には箱の上にランプを置き、机として使用していました。また、この長椅子は来客対応の場であると同時に、党組織について議論する会議の場でもありました。 1959年11月25日、この建物は記念館として復元され、関連資料や遺品が展示されるようになりました。革命家グエン・フォン・サック氏の孫は次のように述べました。 (テープ) 「このハムロン通り5D番地の遺跡は、祖父が革命活動を始めた頃から深く関わってきた場所です。祖父はもともと愛国者として活動を始め、その後、革命に参加し、ベトナム共産党の党員となりました。ここ数年は、子どもや孫たちをできるだけこの場所に連れて来るようにしています。ここを訪れることで、国の歴史やベトナム共産党の歩みを理解し、祖父や先人たちに誇りを持ってほしいと思っています」 13-19.4-kham_pha-anh_2.jpg この遺跡が若者に歴史の伝統を教育する場所となる(写真:Kim Liễu/VOV5) 現在、遺跡は500平方メートル以上の敷地に拡張され、展示室や記念室などが整備されています。また、3D技術、QRコード、AR・VRなどのデジタル技術が導入され、来場者がより臨場感ある体験ができるようになっています。 長年にわたり、ハムロン通り5D番地にある建物はハノイの歴史を伝える場所として保存されてきました。ハノイ市クアンチュン中学校の生徒のグエン・カイン・リンさんは、次のように話しています。 (テープ) 「学校で歴史を学ぶときは、教科書や参考資料を読むだけなので、出来事の流れや背景を十分にイメージすることができませんでした。しかし、ここでガイドの方が一つ一つの展示物や写真について分かりやすく説明してくださり、この遺跡やベトナム共産党の創立などをより深く理解することができました。歴史の授業がとても分かりやすく、興味深いものになりました。」 およそ100年の時を経た現在も、ハムロン通り5D番地の建物は、ベトナム初の共産党支部が誕生した特別な歴史遺跡としてその姿を保ち続けています。     
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