
反政府デモの弾圧を続けるシリアを巡って、国連の人権理事会は、2日、特別会合を開き、アサド政権に弾圧の即時停止を求める3度目の非難決議を採択しました。
国連の人権理事会は、シリア問題について協議するため、2日、スイスのジュネーブで特別会合を開きました。この中で、ピレイ国連人権高等弁務官は、シリアではこれまでに300人余りの子どもを含む4000人以上が殺害されたと、アサド政権による弾圧の実態を報告しました。これに続いて、EUヨーロッパ連合が提出した決議案について採決が行われ、47の理事国のうち、37か国が賛成して、採択されました。
決議は、「デモ隊への発砲や拘束、それに拷問など組織的な人権侵害が行われている」として、アサド政権を強く非難し、弾圧の即時停止と国際調査団の受け入れを求めています。人権理事会でシリアに対する非難決議が採択されたのは、ことしに入って3度目で、欧米やアラブ諸国は、シリアに対して一段と圧力を強めています。この一方で、中国やロシアは内政干渉は控えるべきだなどとして、前回に続いて反対票を投じ、国際社会が一致してこの問題に対応することの難しさを、改めて示しました。





