第79回カンヌ国際映画祭の閉幕式が23日夜、フランス南部のカンヌで行われました。最高賞のパルム・ドールには、ルーマニアの映画監督クリスティアン・ムンジウ氏の作品「Fjord」が選ばれました。今回の受賞により、ムンジウ監督は、カンヌで2度パルム・ドールを受賞した史上10人目の映画監督となりました。
また、映画「4 Months, 3 Weeks and 2 Days」で初受賞してから19年ぶりの快挙となります。
「Fjord」は、ノルウェーの社会制度と対立する中で児童虐待事件に巻き込まれていく、ルーマニア系プロテスタント一家を描いた作品です。コンペティション部門の中でも特に議論を呼んだ作品の一つで、芸術性や社会・政治的立場をめぐり、批評家の評価が大きく分かれました。
このほか、グランプリには、ロシアの映画監督アンドレイ・ズビャギンツェフ氏の「Minotaur」が選ばれました。監督賞は、ポーランドのパヴェウ・パヴリコフスキ氏による「Fatherland」と、スペインのハビエル・カルボ氏、ハビエル・アンブロッシ氏による「The Black Ball」が共同受賞しました。
俳優部門では、ベルギーとフランスの二重国籍を持つヴィルジニー・エフィラさんと、日本の岡本多緒さんが、「All of a Sudden」で最優秀女優賞を受賞しました。
また、ベルギーの映画監督ルーカス・ドン氏による戦争映画「Coward」で、フランスのヴァランタン・カンパーニュさんと、ベルギーのエマニュエル・マッキアさんが最優秀男優賞を共同受賞しました。
脚本賞は、フランスのエマニュエル・マール氏による「A Man of His Time」が受賞しました。
短編映画部門では、アルゼンチンの映画監督フェデリコ・ルイス氏の「The Opponents」が受賞しました。
また、新人監督賞にあたるカメラ・ドールには、ルワンダのマリー=クレマンティーヌ・ドゥサベジャンボ氏の「Ben'Imana」が選ばれ、大きな驚きを呼びました。
さらに、今年のカンヌでは、アメリカの著名アーティスト、バーブラ・ストライサンドさんに名誉パルム・ドールが贈られました。





