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日本と韓国の専門家から見たホーチミン主席

2025/5/11 | 08:00:00
(VOVWORLD) - 毎年5月になると、初夏の陽光あふれる中、蓮の花が咲き始める季節に、ベトナム国民と世界中の平和を愛する人々は、偉大な思想家であり、「ベトナム民族の父」と呼ばれるホーチミン主席の功績を偲びます。5月19日はホーチミン主席の誕生日なのです。特にベトナムと深いつながりを持つ外国人研究者にとって、ホーチミン主席はベトナム研究における重要な手がかりとなっています。
ハノイのホーチミン廟を訪れるアン教授

35年以上にわたりベトナムとの絆を深め研究を続けてきた韓国人のアン・キョンファン教授は、ホーチミン主席に特別な敬意を抱いています。外国人でありながら、アン教授はホーチミン主席の故郷を11回も訪問し、同主席が1942年8月29日から1943年9月10日まで中国の蒋介石(しょう・かいせき)政権の監獄に収監されていた時に執筆した「獄中日記」と主席の遺言全文を韓国語に直接翻訳しました。

アン教授によりますと、ベトナムでは通りの名前が歴史上の重要人物にちなんで命名されており、道路や地区の規模からその人物のベトナム史における影響力が窺えるといいます。特に主席の名前がベトナム最大の経済センターに付けられていることは、その歴史的重要性を如実に物語っています。

(テープ)

「ホーチミン主席は1990年にUNESCOによって世界文化人として認定された人物です。主席の影響力は非常に大きく、もし主席がいなければベトナムはフランス植民地からの独立を勝ち取れたでしょうか?あるいは1975年4月30日の国家統一は実現したでしょうか?主席の影響力は比類なく大きなものです」

古田元夫教授

同様の見解を持つ日越大学の学長古田元夫教授は、50年以上にわたるベトナム研究の経験から、近現代ベトナム史を理解するためにはホーチミン主席抜きには語れないと断言しました。古田教授は「ホーチミン主席は、生前だけでなく亡くなって半世紀以上経った今でも多くの人に敬愛され、ベトナム国民の心の中で永遠に生き続けている」と述べ、次のように語りました。

(ベトナム語のテープ)

「ホーチミン思想はベトナムのドイモイ刷新政策を実現させた重要な原動力です。この刷新事業を成功させるためには、ホーチミン思想の継続的な実践が不可欠といえるでしょう」

ホーチミン主席の生涯と業績について、アン教授は次のように強調しています。

(テープ)

「研究を通じて最も印象に残ったのは、ホーチミン主席の愛国心、人民への深い愛情、そして強い民族精神です。主席は民族解放のため30年にわたり海外で革命活動を続け、粘り強く闘いました。主席の遺言からは、歴史的価値だけでなく深い民衆愛も感じられます。特に死後の火葬の願いは、立派な墓の建設によって農地が減少し、人々が困難な状況に追い込まれることを避けたいという配慮の表れでした」

専門家たちは、ホーチミン思想の価値が時代を超越していると指摘します。この思想は、フランス植民地主義とアメリカ帝国主義に対する二つの戦争を勝利に導き、南部解放と国家統一を実現しただけでなく、現代ベトナムの政策立案の指針でもあります。

古田教授は「ホーチミン思想の核心は、民族的アイデンティティの発展と国際統合のバランスにあることから、ベトナムだけでなく、ますますグローバル化が進む現代世界においても重要な価値を持っている」とし、次のように述べています。

(ベトナム語のテープ)

「ホーチミン思想はベトナム国民にとって進むべき道を示す指針となっています。その思想は単にベトナム一国にとどまらず、人類全体に通じる普遍的価値を持っているといえるでしょう」

ホーチミン主席の母、ホアン・ティ・ロアン夫人の墓を訪問するアン教授

アン教授は、ベトナムが目指す「躍進の時代」に特に注目しています。アン教授は次のように語りました。

(テープ)

「トー・ラム書記長は1986年のドイモイ政策に続く『第二のドイモイ』とも呼ばれる大規模改革を推進しています。この動きは、かつての『8月革命』と同様に国家の運命を左右する画期的な意義を持っています。トー・ラム書記長は、全政治システムによる断固たる改革実施を呼びかけています。ベトナム人は変化への適応力に優れています。ホーチミン主席の教えである『勤勉、節約、誠実、正直、公正、無私』の精神を実践することで、ベトナムは2045年の独立100周年までに先進国入りするという目標を実現できると信じています」

ホーチミン主席への敬愛と研究にとどまらず、日韓両国の専門家たちは、主席の思想的価値を自国民や国際社会に広め、ベトナムと両国の友好関係を深める架け橋となっています。

古田教授が執筆した「ホーチミン―民族解放とドイモイ」が1996年に岩波書店によって出版されました。一方、アン教授が翻訳したホーチミン主席の「獄中日記」韓国語版も2003年に出版されました。

現在、アン教授は韓国・ベトナム経済文化協会(KOVECA)と共に、7月にソウルでホーチミン主席生誕135周年を記念する陶磁器展を企画中です。また、韓国の人々にベトナムとホーチミン主席を紹介する特別講義も計画しています。

日韓両国の学者たちによるホーチミン主席への深い洞察は、主席に関する国際的研究を豊かにするだけでなく、ホーチミン思想の影響力がベトナムの国境を越えていることを証明しています。学術的視点から見たホーチミン主席の遺産は、ベトナムと日韓両国間の相互理解、信頼、協力の基盤となっています。こうした研究と交流は、ベトナムとアジア諸国との友好関係を強化し、持続可能な国際関係の発展に重要な役割を果たしているのです。

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