1977年、渡辺卓郎弁護士は東京銀座の古美術店の店頭にベトナムの梵鐘が出されているのを見つけました。氏は早速この話を関係者に知らせました。まもなく、この梵鐘がベトナムのバクニン省の五戸寺のもので、1820年代に周辺の村人が浄財を集めて鋳造されたものであることが分かりました。日本の人々を感動させたのは、この梵鐘鋳造のいわれを書いた、鐘に刻まれた銘文でした。そこには、寺の鐘が最初は兵火で、ついで山賊の襲撃で、二度にわたって失われたが、村人は時を告げる鐘の音が恋しく、近隣の村人の協力を得て足かけ3年にわたる努力の結果、この鐘が鋳造されたことが記されていました。
当時、日本ベトナム友好協会は仏教界や多くの心ある方々の協力を得て、この梵鐘をベトナムに返還する運動に取り組み、1978年6月ベトナムに返還しました。
あれから34年、梵鐘が一般公開される式典での様子をご紹介します。
梵鐘
バクニン博物館
五戸寺の尼僧と村人一行
渡辺先生と対面し感激の嗚咽
鐘にひざまづく
鐘に抱擁
式典の様子
約200人の参加者全員が鐘を鳴らす
渡辺先生の気持ち
五戸寺に寄贈した梵鐘の拓本
写真提供は日本・ベトナム友好協会、ありがとうございます。