(写真:ロイター) |
その結果、供給が大幅に途絶え、世界のエネルギーシステムに深刻な影響を及ぼしています。原油価格は大きく上昇し、エネルギー輸入に依存する各国経済に一連の影響をもたらしています。
トランプ米大統領がホルムズ海峡の石油輸送再開を求める最後通告を突きつけたのに対し、イランが同海峡を無期限に閉鎖すると警告したことを受け、22日の原油価格は上昇しました。
国際指標であるブレント原油価格は1.69%上昇し、1バレル=114.09ドルとなりました。米国産原油は100.29ドルと2%上昇しました。米金融大手ゴールドマン・サックスは20日、原油価格の高騰は2027年まで続く可能性があるとの見解を示しました。
このエネルギーショックを受けて、世界の主要4中央銀行である米国連邦準備制度(Fed)、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(BoE)、および日本銀行(BoJ)は、そろって金利を調整しました。これは2021年以降でわずか2度目となる異例の出来事と見られています。これに加えて、多くの国が燃料価格の高騰に対応するため、さまざまな対策を実施しています。
供給の途絶により航空燃料の価格が急騰し、運航コストが大幅に上昇しています。ヨーロッパでは価格が2倍に上昇し、アジアでは約80%増加しました。
エネルギー価格のショックは輸送用燃料にとどまらず、化学、肥料、電力といった生産分野にも大きな影響を及ぼし、企業や家庭に大きな負担をもたらしています。
国際エネルギー機関(IEA)は、今回の事態を1973年の石油危機をも上回る、史上最も深刻な世界的エネルギー供給の混乱だと指摘しています。これまでに約4億バレルの原油が市場から失われ、世界の基準原油価格は50%以上上昇しています。