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義肢製作に捧げる老年の医師障害者に夢を

2026/5/19 | 17:00:00
(VOVWORLD) -ハノイ市トゥオンマイ地区に住むレ・タイン・ドー医師は、高齢で自身も体に障害を抱えながら、この20年間、ある活動に情熱を注いできました。それは、事故や病気で手足を失った人々のために、義手や義足を無償で製作・寄贈することです。自宅に隣接する小さな建物を工房に改装し、リビングを相談室として活用しています。すべては「完全無料」で行われています。
ハノイ市ミンカイ通りの路地裏にある、レ・タイン・ドー医師の義肢製作所の様子。

トゥエンクアン省在住のチン・コン・タップさんは、かつて一家の大黒柱でした。しかし、作業中の事故で片足を失い、生活は一変してしまいました。義足の装着を何度も考えましたが、高額な費用が家計に重くのしかかり、諦めざるを得ませんでした。そんな時、ドー医師との出会いが彼の人生を再び動かしました。

タップさんは次のように述べました。

(テープ)
 「私は元々軍人でした。兵役期間中は健常者でしたが、退役してからの仕事中の事故で片足を切断せざるを得ませんでした。事故から9年、以前のように働けず、もどかしい日々でした。義足が欲しくてもお金がなく、ただ耐えるしかなかったのです。今回、無料で義足をいただき、本当に嬉しいです。松葉杖を手放し、自分の足で歩ける。これでまた家族のために働けます」
同じくトゥエンクアン省在住のダン・ティエン・クアンさんも、支援がなければ義手を手にすることはできませんでした。
(テープ)
「1983年の交通事故で手首を失いました。40年以上、不自由な生活が続いていました。遠隔地に住んでいることもあり、義手は高嶺の花でした。でも今は、両手で作業ができるようになり、暮らしが格段に楽になりました」

自身も傷痍軍人であるドー医師は、障害者の苦しみを誰よりも理解しています。

(テープ)
「私自身、体の一部を失っているからこそ、彼らが直面する困難や劣等感が痛いほど分かります。戦地から戻り、平和な生活を享受できている自分は、戦友たちよりも恵まれている。だからこそ、不幸な境遇にある人々や枯葉剤の被害者のために、何かできることはないかと常に考えてきたのです」
義肢の製作には多額の費用がかかります。決して裕福ではないものの、ドー医師はこの20年で数千点もの製品を貧しい人々に届けてきました。
(テープ)
「工房の確保や設備の導入も苦労しましたが、自宅を活用し、自身の年金や手当を充てて克服してきました。一番の課題は原材料費です。当初は戦友たちに支援を呼びかけましたが、活動が知られるにつれ、慈善団体や有志の方々が協力してくれるようになりました」
グエットさん

この「真心」の活動に、経験豊かな技術者たちも共鳴しています。技術者 チャン・トゥ・グエットさんは次のように明らかにしました。

(テープ) 
「ドーさんの情熱に惹かれ、共に歩むことを決めました。四肢を失い歩けなかった人が、ここで義肢をつけ、自分の力で歩き、物を掴む姿を見るのは、私にとっても大きな喜びです」
ドー医師を長年支えてきた「ティエンタム基金」のリー・ミン・トゥアン代表は次のように語りました。
(テープ)
 「当基金は5年間にわたり、約500人分の義肢製作費用として、130億ドン(約7801万円)以上の支援を行ってきました。ドー医師への信頼は揺るぎないものです。今後、製作規模を拡大するのであれば、私たちは喜んで継続的な支援を行う準備があります」
ドー医師はこれまで多くの賞を受賞してきましたが、彼にとっての「最高の報酬」は、義肢を手にした人々の笑顔です。その笑顔に突き動かされるように、老医師は今日も、より精巧な義肢を届けるために工房に立ち続けています。
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