この事業は、香川県善通寺市のファーマーズ協同組合が提案した「ゲアン省さぬきニンニクのバリューチェーン構築に係る普及・実証・ビジネス化事業」で、2023年から2026年まで実施されています。
報告会には、JICAやファーマーズ協同組合、ゲアン省農業環境局の関係者のほか、事業に参加した現地農家など50人以上が参加しました。これまでの実証結果や、今後の普及・事業展開の方向性について共有しました。
事業では、さぬきニンニクの栽培から収穫後の処理、貯蔵、加工、販売までを含むバリューチェーンの構築を進めてきました。地域産業の振興と持続的な農村発展を目指しています。
具体的には、試験栽培を通じて現地に適した栽培方法や農家への指導方法を検証したほか、農家による委託栽培も実施し、普及の可能性を確認しました。また、収穫後の保管や加工についても検証を行い、黒ニンニクやしょうゆ漬けなど、高付加価値商品の開発の可能性も探りました。
さらに、3年間にわたる気温の測定や分析を行い、栽培期間中の気温が想定より高いことを確認しました。その結果を踏まえ、ナゴイ村の試験圃場で継続的な栽培試験を行い、地域条件に適した栽培技術に関する知見を蓄積しました。
このほか、病害虫対策や土づくり、灌水、マルチングなどの栽培管理技術を体系化し、マニュアルとして整備しました。加えて、トラクターや耕運機、ビニールハウス、種子保管設備などの農業機材も供与され、生産基盤の強化が図られました。
事業には、日本で技能実習を経験したゲアン省出身者も栽培指導員として参加しており、日本で学んだ技術や知識を地域に還元する取り組みとして注目されています。
JICAは今後も、地域住民や関係機関との連携を深めながら、持続可能で包摂的な農村振興モデルの構築を支援していく方針です。





