トー・ラム書記長・国家主席は、第81回国連総会のテーマ「信頼の再構築と変革の管理で、すべての人々に資する国連を」に触れ、ベトナムは各国間の信頼を強化するだけでなく、対話を通じて相違を乗り越え、平和と協力のもとで、より公正で人道的な世界秩序の実現に向けて行動をともにしていきたいとの考えを示しました。
また、ベトナムにとって最優先の課題は、国連憲章と国際法の尊重を基礎に、信頼を回復し、さらに強化することだと強調しました。
ベトナムは、独立を堅持し、自力で国力を高めながら戦略的自律を確保する方針を一貫して進めるとともに、科学技術、イノベーション、デジタルトランスフォーメーション、高度人材を柱とする新たな発展モデルを構築しています。
こうした基盤のもと、ベトナムは今後、国際的な約束を履行するだけでなく、解決策の形成にも主体的かつ積極的に関わり、平和や持続可能な開発、気候変動への対応、新たなテクノロジー・ガバナンスの形成に責任ある形で貢献していく考えです。
ベトナムとアメリカの関係について、トー・ラム書記長・国家主席は、両国はともに、安定的で実質的、均衡の取れた持続可能な関係を維持することに長期的な戦略的利益があるとの認識を共有していると述べました。
ベトナムはアメリカを最も重要な戦略的パートナーの一つと位置づけており、アメリカも、強く、独立し、自らの力で発展する豊かなベトナムを引き続き支持しているとしています。
こうした基盤は、両国が政治的信頼をさらに強化し、包括的な戦略的パートナーシップを新たな段階へと引き上げるうえで重要だと強調しました。
これまで培ってきた政治的信頼や、ますます重なり合う戦略的利益、そして両国指導者の決意を背景に、ベトナムとアメリカの関係は今後も安定的、実質的、効果的かつ持続可能に発展していくとの考えを示しました。
ベトナムの外交上の優先課題については、国益と国の発展の要請を踏まえながら、地域と世界の平和、安定、発展とも調和させていくと述べました。
まず、平和で安定した環境を維持し、国の独立、主権、正当な利益を守るとともに、リスクを未然に防ぎ、対話を促進し、信頼を強化しながら、国際法に基づいて相違点に適切に対処していくとしています。
また、各国との友好関係や、平等で互恵的な協力を促進するとともに、国際社会の共通の課題の解決に、より実質的に貢献していきたいとの考えを示しました。
さらに、トー・ラム書記長・国家主席は、2026年から2030年までのGDP=国内総生産の平均成長率を年10%以上とする目標について、長期的な発展のビジョンと国際情勢を慎重に検討したうえで設定したものだと説明しました。
この目標は、世界の発展に追いつき、2045年までにベトナムを高所得の先進国にするという、国民全体が共有する発展への強い願いを示す重要な目標だとしています。
明確な戦略的方向性に加え、国民の結束とさらなる発展を目指す強い意志を基盤に、ベトナムは掲げた成長目標を達成し、豊かで繁栄した国づくりへの願いを着実に現実のものにしていくとしています。




