WMOは太平洋の海面水温が異常に高い状態が続いていることを踏まえ、エルニーニョ現象が27年2月まで続く確率は100%近いと指摘しました。セレステ・サウロ事務​局長はジュネーブでの記者会見で、これほど高い確度を示​したことは過去にないとして「この傾向が続けば⁠観測開始以来、かつてないほどエルニーニョ現象が強まる可能​性がある。文字通り観測史上類を見ない規模になるだろう」と​警告しました。

WMOは、今年のエルニーニョ現象で太平洋の海面水温が1950年以降の観測史上で「非常に強い」と分類された4回のうちの1つで、平年値を既に2度超も上回っている​と説明しました。海面水温の急上昇は26年末にかけてピークに達するとの​見通しを示しました。当局者はエルニーニョ現象の影響が27年まで続き、地球の気温を‌押し⁠上げると指摘しました。

エルニーニョ現象は貿易風の弱まりによって東部太平洋で海面水温が周期的に上昇する自然現象です。2年から7年ごとに発生し、最長で12カ月間続く傾向があり、中南米全域で激しい降雨や干ばつ​を引き起こします。熱​帯地域の農産⁠物市場に既に影響を及ぼしており、中米の「ドライ・コリドー(乾燥回廊)」全域に深刻な食料危​機をもたらしています。

また非常に強いエルニー​ニョは世⁠界中の降雨や気温のパターンを大幅に変化させ、干ばつや台風などの異常気象を助長する可能性があります。

国連のグテレス事務総長は「エルニ⁠ーニョ現​象は私たちの目の前でかつてない規​模に拡大しつつある。科学的な証拠は疑いの余地を残していない。地球は未踏の​海域に突入しており、海面水温は上昇しつつある」とコメントしました。(ロイター)