ユーロ圏の今年7月から9月までの第3四半期の経済成長率は、前の期と比べて伸びが減速したものの、市場予想を上回りました。ユーロ圏経済の底強さを示した形ですが、加盟国間の回復には依然としてばらつきが見られます。EU=欧州連合の統計局ユーロスタットが発表した速報値によりますと、実質GDP=国内総生産の成長率は、4月から6月期の0.6%を下回ったものの、ブルームバーグがまとめたエコノミストの事前予想である0.2%の2倍となりました。前年同期比では1.3%の増加となり、こちらも予想を上回っています。
第3四半期の発表結果は、ユーロ圏経済が成長の勢いを維持していることを示す一方、回復の足取りは依然として不均等であり、特定の牽引役に依存している現状を浮き彫りにしました。AI=人工知能関連や防衛、インフラ分野への投資をはじめ、家計消費や域外市場からの需要が域内の成長を支えました。
一方で、エネルギーコストの高止まりや地政学的な不透明感、さらなる金利引き上げのリスクが経済見通しに影を落としています。欧州の天然ガス価格は2022年のロシアによるウクライナ侵攻以来の高値水準に達しており、企業や消費者への負担が増しています。





