ドゥオンホア村で、ファム・ティ・タイン・フオンさんの家庭は30年以上にわたりお茶の栽培に携わってきました。クアンニン市最大のお茶の生産地でありながら、収穫された茶葉は長年にわたり生のまま原料として販売され、製品の価値に見合うブランドを確立できていませんでした。
2021年、フオンさんの家族が経営するベトトゥー投資建設貿易有限会社は従来の原料供給から、茶製品の加工やブランディングへと踏み出しました。同社は、加工技術や日本基準の有機栽培技術を導入するとともに、デジタルコンテンツ、EC=電子商取引、顧客データの活用にも力を入れています。
4年を経て、同社は国家基準の「一村一品(OCOP)運動」で5つ星を獲得した製品を6つ生み出しました。これらの製品は優れた品質を持ち、輸出基準を満たし、地方の文化価値を色濃く反映しています。また、2025年9月に科学技術企業として認定されました。
ベトトゥー投資建設貿易有限会社のファム・ティ・タイン・フオン社長は次のように語っています。
(録音)
「茶の木は地域住民に高い経済的価値とより良い暮らしをもたらしています。私たちは科学技術を活用してより良い製品を作り、DXを通じて製品を市場へと届けています。それによって生まれた成長を、再び原料生産地域や農家へ投資しています」
現在、クアンニン市では1万4000社あまりの企業が活動しており、その約98%を中小企業が占めています。規模や技術の活用度合は多様ですが、その中でもクアンニン市若手実業家協会が先導的な役割を果たしています。
クアンニン市若手実業家協会のクック・ディン・フオン会長は次のように述べています。
(録音)
「私たちは、省内の会員企業およそ300社の情報をデジタル化するポータルサイト事業の実施に注力しています。これにより、経営者や企業間の連携を強めています。同時に、全国2万1000社の会員企業ネットワークともつながり、DXとGXをともに推進していきたいと考えています」
クアンニン市では2015年から、企業と行政機関との対話の場として「ビジネスカフェ」を継続して開催しています。クアンニン市科学技術局のヴー・ティ・キム・チー副局長は次のように話しています。
(録音)
「今年、私たちは応用・イノベーションセンターのモデルを刷新します。需要と供給、研究者と企業をつなぐ『技術市場』として、より効果的に機能させるためです。テックカフェやテックコネクト、さらに来年にはファスト・オブ・コネクトといった一連の取り組みを、より定期的に展開していきます」
DXと並行して、技術や生産方式の転換もクアンニン市の企業に、より環境に配慮した「グリーン」な選択肢を開いています。原料地域の品質向上や技術投資、資源のより効率的な利用に至るまで、GXは生産・事業活動の刷新プロセスに段階的に組み込まれています。
民間経済部門による主体的な取り組みと、技術、イノベーション、ネットワーク構築における行政側の支援が、この転換プロセスを支える基盤となっています。個々の企業から始まるDXとGXは、クアンニン市が新たな成長動力を創出するうえで、欠かせない要素となりつつあります。







