どんな方針も、それを実行する資質と能力、責任感をもった幹部がいてはじめて、現実のものになります。大きな発展目標を実現するには、それにふさわしい幹部が必要です。社会の活力を引き出すには、本当に能力のある人を見いだし、登用しなければなりません。
ホー・チ・ミン主席は生前、「幹部はあらゆる仕事の根本である」「万事の成否は、幹部の良し悪しで決まる」と述べました。革命の各段階で、党は国の課題に合わせて、幹部政策を充実させてきました。工業化・近代化に応える人材の育成から、国の戦略を担う幹部、いわゆる「戦略級幹部」を重んじる方向へと、考え方は幅広いものになっています。戦略級幹部とは、資質や能力、信望を備え、国の進む道を考え、導く立場の幹部のことです。

今回の総会は、これまでの成果と課題を見きわめ、人材を見いだし、育て、適切に配置して活用する方法を改めることで、国の新しい発展段階の要請に応えようとしています。大切なのは、適材適所だけではありません。能力のある人に大きな仕事を任せ、権限と資源を与えて、アイデアを成果に変えられる仕組みをつくることです。

ベトナム国防戦略・歴史研究所のグエン・ヴァン・サウ副所長は、次のように述べています。
【テープ】
「幹部政策が、人を管理する段階から、人を育て、活かす段階へ大きく変わることを、強く期待しています。任期ごとに幹部をそろえるやり方から、国の長期的な戦略課題を担うリーダーを育てるやり方へ、完全に切り替えるのです。そして最も大切なのは、能力のある人に大きな仕事を任せ、成果を出せる人に大きな権限を与える仕組みをつくることです。価値を生んだ人はきちんと評価される。一方で、求められる役割を果たせない人は、適切な時期に交代させる。そうでなければなりません。」
第14回党大会は、200人の中央委員を選出しました。党の信頼を受けた中央委員には、国の発展に新たな原動力と突破口をもたらすことが期待されています。そのため、全体を見通す力と、国全体を見る視点が必要な大きな課題や難しい仕事は、戦略級幹部に任せる必要があります。
ホー・チ・ミン国家政治学院党建設研究所のレ・ヴァン・クオン副所長は、戦略級幹部は、国の発展を設計し、導き、原動力を生み出す「建築家」のような存在だとして、育成に力を入れるべきだと指摘しています。

【テープ】
「幹部の一人ひとりが、戦略級幹部であれ、地域や現場の幹部であれ、ホー・チ・ミン主席の『人民のためになることは全力で行い、人民に害になることは全力で避けよ』という教えを、心に刻んでほしいと思います。そうすれば、第4回中央委員会総会の成果が広く行き渡り、幹部や党員の言葉と行動に根づくでしょう。そうなれば、『党員が先に立ち、国民が後に続く』という動きになるはずです。」
さらに、地域や現場の幹部にも目を向ける必要があります。省と村の二層制の地方政府になって、かつて県レベルにあった多くの任務や、省レベルから移された任務が、住民にもっとも近い村レベルに移っているためです。
幹部を正しく評価し、能力に見合った任務を与え、人材を登用する仕組みを整えることが、党の方針や政策決定を具体的な成果につなげ、国の発展の要請に応えるための重要な条件となります。