これは、ベトナム共産党第14回大会後、トー・ラム書記長・国家主席として初のタイ公式訪問となっています。また、両国が外交関係樹立50周年にあたり、トー・ラム書記長・国家主席にとって、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国を歴訪する最初の訪問先でもあります。
今回の訪問は、両国の最高指導者が意見を交わし、2025年5月に樹立された「包括的な戦略的パートナーシップ」をさらに深化させ、実効性のある協力へと発展させる新たな契機になると期待されています。
包括的な戦略的パートナーシップの深化
ベトナムとタイは、東南アジアにおける互いに重要なパートナーであり、地域の平和と安定の維持、および発展の促進において、多くの戦略的利益を共有しています。二国間関係は、ハイレベルの相互訪問や協力メカニズム、そして二国間貿易額の大幅な成長目標を通じて、さらなる高みへと引き上げられてきました。さらに、文化、教育、観光分野での協力も活発に推進されており、両国民の相互理解と結束の強化に貢献しています。
(写真: MFA Thái Lan)
こうした背景の中、トー・ラム書記長・国家主席による今回のタイ公式訪問は、ベトナムとタイの協力関係にさらなる新たな弾みをつけるものと期待されています。訪問を前に、タイのシハサック・プアンケートケオ副首相兼外相は次のように強調しました。
(テープ)
「現代における成長は持続可能でなければなりません。したがって、私たちは経済、貿易、投資の関係を持続可能な方向で発展させ、グリーン成長を促進していく必要があります。今後は、両国とも経済構造の転換期にあることから、新たな協力の可能性が広がるとみられています。グリーン経済、デジタル経済、科学技術、そして人材育成といった分野が、今後の包括的な戦略的パートナーシップの方向性を示すことになるでしょう」
一方、在タイ・ベトナム大使館のファム・ヴィエット・フン大使は、包括的な戦略的パートナーシップの枠組みこそが、ベトナムとタイが今後新たな協力分野を拡大・深化させていく上での重要な基礎となると述べました。
(テープ)
「投資、貿易、観光など、これまで両国の経済協力を支えてきた分野に加え、双方は持続可能な発展という共通目標のもと、デジタルトランスフォーメーションやグリーントランスフォーメーションの推進、エネルギー安全保障、気候変動対策などの分野でも協力を進めています。特に、海洋経済、漁業、グリーンエネルギーやクリーンエネルギー分野における協力、そして両国のエネルギー安全保障の確保において、緊密な連携が期待されています」
ASEAN地域へのメッセージ
トー・ラム書記長・国家主席による今回のタイ公式訪問は、団結し強靭なASEAN共同体の推進における、ベトナムとタイの役割を国際社会に示す機会にもなるとみられています。タイのシハサック・プアンケートケオ副首相兼外相は次のように語っています。
(テープ)
「ASEANは現在、戦略的な分岐点に立っています。私たちは過去に多くの成果を上げてきましたが、同時に多くの課題にも直面しています。今こそ、ASEANの結束と中心性を強化する必要があります。タイとベトナムは地域に対して同じビジョンを持ち、ASEANに対しても共通の見解を共有しています。だからこそ、今、私たちはASEAN内での地域主義を推進し、平和と進歩を確保し、地政学的な競争の中でASEANを『安全地帯』として維持していかなければなりません」
トー・ラム書記長・国家主席のタイ公式訪問は、両国間の包括的な戦略的パートナーシップに新たな原動力をもたらすだけでなく、団結し強靭なASEAN共同体を築き上げ、地域構造における中心的な役割を維持するという共通の決意を再確認するものです。
世界と地域情勢が不透明さを増す中、加盟国間の結束と相互信頼こそが、ASEANが共通の声を上げ、平和、安定、持続可能な発展を推進していくための極めて重要な基盤となるとしています。








